扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2015年10月4日(日) 
  • 【東京】猫町倶楽部の全てがわかる!初心者限定読書会

秋の香りもゆっくりと広がり始めた、秋晴れの空がまぶしい神無月の上旬。
代官山駅から徒歩一分、赤ちゃん連れにも配慮されたカフェ・Chano-maにて、猫町倶楽部への参加が2回以下の方を対象とした初心者限定読書会が開催されました。

 

東京の全分科会が一同に集うのは5月に開催した初参加者限定読書会に続いて、今回で二度目。
前回以上の方々に参加して頂き、一時は全分科会が満席になってしまうほど。
参加した理由も「猫町倶楽部自体は知っていたけど、なかなか足を踏み出すタイミングがなくて…」「読もうと思っていた作品が課題本になっているのを知って」「過去に1度参加したけど、久しぶりに参加してみたいと思って」など人によって様々。


 

そんな新しい場に踏み出された方たちを迎えるのは、各分科会の猫町サポーター
サポーターは猫町倶楽部に参加していく中で、それぞれの分科会を盛り上げていきたい!と感じた人たちによるボランティアスタッフ。条件はこれまでの参加回数が4回以上ということで、1年前は猫町倶楽部に初参加したばかりでも、その半年後にはサポータに加わった人だっています。
常連だけ集まって優遇されてしまう場ではない、古くからの人も新しい人も公平でフラットに楽しめる場に―猫町倶楽部の定例会はサポーターのそんな思いに支えられています。


 


 

準備も終えて受付開始。徐々に人も集まりつつ、緊張しながらも挨拶を兼ねた歓談の時間です。


 


 

いよいよ読書会開始。代表者のタツヤさんからの全体説明の後、それぞれの分科会で8人前後に分かれて課題本(もしくは課題映画)について語り合います。


 

猫町倶楽部においてその時のルールはたった一つ、それは

「他人の意見を否定しないこと」。


本や映画の読み込み方は、十人十色とも言えるくらいに人さまざま。まずは「真面目な感想を言わなくては」「自分は読み込みが浅いかも…」と気負わずに、感想を交換していくのが猫町倶楽部。他の人の意見に耳を傾けていくと、自分の感想も3つ4つと新しい視点が生み出され、十人十色が三十色にも四十色にも彩られていく。

それが、読書会の何よりの魅力ではないでしょうか。


 



東京アウトプット勉強会の課題本は東浩紀『弱いつながり―検索ワードを探す旅』。インフラとしてのインターネットを使いこなすためにも、物理的な場所を変えていく必要を説いていく本書は正に今回のコンセプトに合致した一冊。

 

東京文学サロン月曜会で用いられたのは、フランツ・カフカの『変身』。ある朝目覚めたら自分が虫に変身してしまったというこの小説、さらりと読めるのに後味がもやもやと残り続ける。そんな感想を誰かと語らずにはいられない内容ですね。

 

アンダーグラウンド系読書会である猫町UG(アンダーグラウンド)の課題本は『江戸川乱歩傑作選』。分科会ではドレスコードに仮面を使われる、UGらしい選書です。耽美的トリックと倒錯的フェティシズムが交差する怪しい世界で、どんな話題が繰り広げられたのでしょうか。

 

東京藝術部の課題本は椹木野衣『反アート入門』。わからないアートの世界をわかるための、でもわかることでわからないことも楽しめてしまう―そんな変わった<反>入門書では濃い話題が繰り広げられています。

 

映画を観てから感想を語り合う、東京シネマテーブル水曜会の課題映画は『わたしに会うまでの1600キロ』。女性一人の徒歩によるロード・ムービー、少しずつ身軽になっていく荷物と記憶から流れ出すような音楽に何を感じ取ったのでしょう。

 


各チームで盛り上がっている中、あっという間に読書会は終了。続いてビブリオ形式によるプレゼン合戦による各分科会の紹介に。

トップで行われるのは前回の優勝チーム、普段は六本木ミッドタウンで開かれている東京アウトプット勉強会から。ニュース風のジングルや映像の使い方、CMまで挟むその手際の良さは正にアウトプットならでは。


 

続いて本日の会場であるchano-maで行われている東京文学サロン月曜会。特色でもあるドレスコードは非日常空間へのパスポート、月曜会はそんな非日常へのショート・トリップという例えはまさに文学的。


 

3番目は渋谷・森の図書館で行われているシネマテーブル水曜会。静止画ムービーに合わせて本とは違う課題映画ならではの特徴を。「シネマテーブルという言葉を映画を話す会の名称として広めたい」、という野望も飛び出しました。


 

4番手は神保町や末広町、時には美術館で鑑賞企画が行われる東京藝術部。「敷居は高いが間口は広い」という言葉で語られるその内容は美術や音楽、建築といった多岐にわたるもの、そう、確かに藝術って「振り向けばそこにあるもの」なんですよね。


 

トリを務めるのは新宿のロフトプラスワンで行われる猫町UG。NHKの番組にも取り上げられた読書会の様子を紹介した後、プレゼンターの艶やかな声による説明が異端で逸脱、ノイジーな世界へと誘い込んでいきます。


 

終了後はあらかじめ配られていた投票用紙に、上記のプレゼンを聞いて参加したいと思った分科会に1票を。結果発表はしばしお待ちを。

プレゼンバトル後は猫町HAPPYに合わせて課外活動の紹介も。


 

猫町倶楽部では定例会以外にもmixiの課外活動コミュニティで”放課後”的イベントを行っており、内容も漫画読書会や歴史会のような分科会で取り上げられない本の読書会、美術館の鑑賞会や写真部のような活動、またはランニングやバスケのような運動企画まで。
課外活動コミュニティの参加資格は、今回開催された5つの分科会のコミュニティいずれかに所属しており、読書会に1回以上参加すること。mixiのアカウントを持っていない人も、課外活動に参加するためにアカウントを作成している人も沢山います。

そして引き続き懇親会へ。読書会で話しきれなかった話、気になった話、共通の趣味を見つけた話。参加者同士は全員初対面同士のはずなのに、読書会の後は自然と話題が広がっていくのが不思議なところですよね。


 


 

また、ドリンクを受け取るカウンターの横には各分科会がこれまで扱ってきた課題本が並んでいます。読んだことのある本、読んでみたい本、気になった本はありましたか?


 


 


 


 


 

そしてビブリオバトルの結果発表。今回の優勝者は…東京文学サロン月曜会!特典として、初心者読書会参加時のネームカードを10月の定例会時に受付で出して頂けば、その場で500円キャッシュバックが行われます。


 

また優勝チームのインタビューということで、こちらでは11月の合宿イベントの紹介を。
今年の行き先はなんと、秋の紅葉が楽しめる軽井沢!。


 

そんな訳で今回の初参加読書会も大盛況のうちに無事終了。あっという間の5時間でした。
本日参加してくださった方々も、今回は参加できなかった人たちとも、それぞれの分科会で皆さんとお会いできる機会を楽しみにお待ちしております
サポーター一同、今回の初参加の声を分科会に持ち帰り、より一層に楽しめる場を作っていきたいと思っています。

そう、初を持って、町へ出よう。
ポケットに猫町を。

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