扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2020年8月5日(水)、18日(火)、31日(日) 
  • 【猫町オンライン】シネマテーブル『ザ・ファイブ・ブラッズ』

8月オンラインシネマテーブル課題映画は、NETFLIXでの配信となったスパイク・リー監督の最新作「ザ・ファイブ・ブラッズ」です。全3回の開催で76名の方(初参加の方2名)にご参加いただきました。

シネマテーブル開始前に司会から当日の流れや参加ルール「他人の意見を否定しない」について説明がされます。この日の司会関西シネマテーブルサポーター、のぐち氏による熱い「ブラッズ流 Fist bump」でシネマテーブルが開始しました。



 

参加者からのコメントや意見の一部をご紹介しましょう。

・おじさん同士の楽しい映画かと思ったら地獄だった

・いまだに自分の中でどう受け止めていいのか分からない

・地獄の黙示録やプラトーンなど数えきれないほどの名作のオマージュが盛り込まれていた

・ポールがこちらに話しかけてくるシーンは監督の強い怒りが画面から襲い掛かってくる感じで強烈だった

・自分は差別されている黒人の苦しみや、戦争に行った人々の苦しみを真に理解したり共有したりはできないのではないか、と感じた

・ノーマンのバックグラウンドをもっと知りたかった

・黒人に寄り添った描き方をしているが、ベトナム人への理解は足りていないのでは

希望の感じられるラストだったという意見に対し、ラストでまた根深い差別を見せつけられ絶望を感じた、という逆の意見もありました。

 



 

シネマテーブルでは本編終了後、テーマ別ごとのグループにわかれ、30分ほどの懇親会を行っています。

「課題映画話し足りん」「最近見た映画」「フリートーク」などのグループがあり参加は任意です。

本編を終え、ゆるりとした雰囲気のグループもあれば、さらに熱いトークが展開されるグループもあり、毎回楽しい会となっていますのでぜひご参加ください。

 



参加者のみなさん

 

 

最後に・・

ストーミン・ノーマンを演じたチャドウィック・ボーズマン氏が8月28日に亡くなりました。

2016年に大腸がんの診断を受け、その後の4年間に出演してきた作品や、今回の「ザ・ファイブ・ブラッズ」は、数えきれない手術や化学療法の最中に撮影されていたものだそうです。「42」のジャッキー・ロビンソン、「ジェームズ・ブラウン」そして闘病中であったことを微塵も感じさせないカリスマ性に満ちた力強く気高い「ブラック・パンサー」ティ・チャラなど彼が演じてきた役を思い出すとこれからもうチャドウィックの新しい作品が見られないことが残念でなりません。

世界中がチャドウィックの死を悼み、生前の彼の姿や生き方を讃えている様子を見聞きするたびに、いかに愛され尊敬されていた人物であったかがわかります。悲しみは尽きませんが、彼の残してくれた素晴らしい作品に感謝するとともにご冥福をお祈りいたします。

 



 

9月のシネマテーブル課題映画はヴィム・ヴェンダース監督「ベルリン 天使の詩」です。

(U-NEXT配信中  31日間無料トライアルあり)

開催日は9月4日(金)、9月20日(日)、9月30日(水)の3回です。

美しい映像で知られる名作、ぜひご参加ください。

 



 

文:とむまつ/写真 あきちゃん(関西シネマテーブル)

 

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