扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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東京文学サロン月曜会[文学]

  • 2015年11月14日(土)~15日(日) 
  • 【動画付】東京文学サロン月曜会読書会一泊旅行 ゲスト:海猫沢めろん「秋の軽井沢で文学三昧」

今年で3回目となる東京文学サロン月曜会の読書会旅行。
今回は秋も深まる軽井沢にて、作家の海猫沢めろんさんをお招きして
開催いたしました。東京ではゲストをお呼びした旅行は初めて!
さてどんな旅になるでしょう?

朝の8時30分、集合場所の新宿に続々と参加者が集まってきます。
集合場所ではお手製の旗を持ったサポーターがお出迎え。



ゲストのめろんさんと主催のタツヤさんも到着です!



毎年、初参加の方や参加歴の浅い方が参加される月曜会旅行。
バスの中では総勢48名による自己紹介タイムです。
まずは自己紹介で好きな本や作家を話して、緊張をほぐしていきます。
もちろんめろんさんにも参加していただきました♪



軽井沢到着後、まずはタリアセンへ。
タリアセンはゆったりとした空間に「自然・美術・文学・レジャー」を
集めた複合テーマパークです。
湖のほとりに佇む睡鳩荘(旧:朝吹山荘)は、ジブリ映画『思い出のマーニー』に
登場する湿地屋敷のモデルになったお屋敷なんだとか。

ボートに乗ってマーニーごっこをしたり


アクティビティゾーンで遊んだり


鴨の泳ぐ湖の周りを散策したり


美術館で芸術に触れた…り…!?


グループに分かれて思い思いに楽しみました♪

タリアセンではしゃいだ後は宿泊先のペンションへ。




お世話になったリゾートイングリーン軽井沢のオーナーは大の本好きとのことで、
今回の旅行にぴったりのペンションです。



お部屋に荷物を置いたら、早速読書会スタート!



課題本はめろんさんの著作から。

90年代の地方都市を舞台にした自伝的青春小説『全滅脳フューチャー!!!』
愛と呼ぶには不確かな感情を淡く描いた短編集『愛についての感じ』

参加者は両方またはいずれかを読み、6~7名ごとのチームに分かれて
本の感想を話し合います。
めろんさんにも全てのテーブルを回っていただきました。










どこまでが実体験なのか気になった二作品。
めろんさんご本人もリアルとフィクションの境界が気になるそうで、
「みんながリアリティを感じるものに自分はリアリティを感じない。
キャラクターの方がリアリティが出る。」
と、作品の基にある感覚をお話くださいました。
今回の課題本においても、私を私たらしめるものは何か?
これは愛なのか愛ではないのか?といった境界の不確かなものへの
問いかけが随所に散りばめられています。

こういった確かな答えがないことを話すことも月曜会の楽しみの一つです。
猫町倶楽部の唯一のルールは「相手の意見を否定しないこと」
それぞれ自分の思うところを語り、話は奔放に展開していきます。
めろんさんが参加者へ感想を熱心に尋ねる姿も印象的でした。

もちろん答えが分かっていることもあります!
どれがめろんさんの実体験だったのか、参加者にだけこっそり教えて
もらっちゃいました。なんとアレもコレも実体験だったとは…!
小説から削られたエピソードなんかも教えていただきました。


そして読書会で思う存分語った後は、星野エリアへ。
外は生憎の雨でしたがトンボの湯のりんご風呂で甘い香りに包まれたり、
ハルニレテラスでお茶をしたり、食事前にのんびりと休憩を。
ムササビ…は見られなかったですね。。残念!



休憩を挟んだ後は再びペンションへ。








お食事のあともまだまだ続きますよ~。
お腹がいっぱいになった後はめろんさんのトークショーです!







まずはめろんさんの半生を振り返るところからスタート。
母校の日生学園の衝撃映像に始まり…



会社に炊飯器を持ち込んでいた社会人生活、夜中のファイヤーダンス、衝動的に始めたボクシングと目玉飛び出し事件、等々…一つ一つのエピソードが強烈すぎます…!

その後は著作を紹介しながら、どのように作品に臨んでいるのかという話へ。
「同じことをやるのが嫌。毎回違うジャンルを書いてもいい。」
「純文学は一番パッチをあてなきゃいけないジャンルで、更新の余地がある分野。
 だから純文学を書いている。」          
等々…めろんさんの作家としてのスタンスが浮き彫りになります。



めろんさんのお話を受けて、参加者からも多くの質問が飛び交います。

・不安の振りきり方は?
・ロールモデルはいる?
・装画の注文はどの程度までいれている?
・『全滅脳フューチャー!!!』の文体はアゴタ・クリストフの
 『悪童日記』を意識している?          等々

cakesの連載やロボット演劇の話を交えながら質問に答えていくめろんさん。
話は「人間とロボットの差とはなにか、そもそも差は存在するのか。」という
テーマへ展開していき、場は熱を帯びていきました。
「演じているのがロボットでも人々は感動してしまう。
感動や心は見る側のなかにあるのであって、見せる側にあるとは限らない。」
というめろんさんの言葉。
今回のトークショーは、参加者の心にどのようなものを残したのでしょうか。


トークショーのあとも夜はまだまだ続きます。
ここからは恒例の宴会タイム~。



ボードゲーム好きの多い東京月曜会メンバー。
ブラックジェンガにベルばらカルタ、Love LetterにYikerz!にNeuに人狼…
めろんさんも『宝石の国』版Love Letterに参戦!
『宝石の国』は今回の課題本の一つ『愛についての感じ』の装画を描かれた
市川春子さんの人気漫画です。
旅行当日にお誕生日を迎えたメンバーのためにみんなでバースデーソングを
歌ったりもしました♪

カラオケをしたり

ゲームをしたり


飲み明かしたり


この後、明け方まで宴会は続きました…

*******

続いて翌日。




二日目の観光はムーゼの森からスタートです。
ムーゼの森は「絵本の森美術館」と「エルツおもちゃ博物館」を有する
ミュージアム・パークです。
子どもの頃に読んだ懐かしい絵本と再会したり、木彫りのおもちゃに触れて
ほっとしたり、一日中いても飽きないであろう癒し空間でした。

雰囲気のある建物の中には絵本がいっぱい


おもちゃ博物館ではクリスマスの企画展中~


とぼけた顔のパイプ人形


お腹が空き始めたらお昼を食べに旧軽銀座へ。

とうちゃ~く


旧軽銀座ではグループに分かれてランチと散策をします。


人気のお蕎麦屋 川上庵


古民家でくつろいだり


食べ歩きをしたり


めろんさんは食べ歩きグループに参加!


二日間崩れがちな天気だった軽井沢もここにきて快晴です♪



美味しいものがいっぱい


かわいいお店もいっぱい


この苔は恋をしているね…!?!?    注:先月の課題本「第七官界彷徨」ごっこ中


旧軽銀座の散策を終えたら、一路東京へ。
二日間一緒に食べて飲んで話して遊んで…皆さんと離れるのが
とっても名残惜しい!!まだまだ遊び足りない気分です。

旅行で遊び足りなかった方、参加できなかったけどみんなと
本の話をしたくなってきた方。
来月12月23日(祝)の定例会は猫町倶楽部の合同クリスマスパーティーです。めろんさんも参加予定です!
ぜひ来月もお会いしましょう★

二日間ありがとうございました!



記:ひとみ  写真:アイハナ,バベルの塔の狸,ひとみ,みほ

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