扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京文学サロン月曜会[文学]

  • 2018年10月28日(日曜日) 受付開始16:00  読書会16:30~19:00 
  • 第105回 東京文学サロン月曜会 ドストエフスキー『白痴』

ドストエフスキー長編小説『白痴』
読書好き(自称含む)なら一度は読破したい作品だ。
しかし、障壁もある。
読むのが大変という壁が…
とはいえ読破したいという意思はある。
そして読んだ事を他人に(さりげなく)言いたいという欲もある。

だが、やはり長いため挫折してしまう。
このままでは一生、いつか読みたいな〜で終わってしまう。

何かいい方法はないだろうか…?

実はある!

近々、猫町倶楽部という読書会で、この『白痴』を課題本にした読書会が開かれるのだ。

猫町倶楽部には課題本の種類でいくつか分科会があるが、そのうち文学を扱うのが猫町倶楽部月曜会文学サロン。

猫町倶楽部には誰でも参加することが可能だが、1つだけ参加条件があり、それは課題本の読了。そのため、その作品が好きな方はもちろんのこと、いつか読んでみたいけど読めていない作品を読む機会としても活用できる。

課題本である光文社古典新訳文庫の『白痴』全4巻のうち、10月は1、2巻までの範囲、11月には全4巻の範囲で読書会が開催される。

私はこれを機にドストエフスキーの長編を読破しようと、猫町倶楽部の読書会に参加することにした。
ふふ…これで私もドストエフスキーの長編を読んだ人になれる!

さて、時は2018年10月27日、読書会当日。
私は会場である渋谷のchano-ma代官山の前にいた。


受付を済ませて会場へ。

実は、読書会開始にはまだ1時間程あるのだが、月曜会では読書会前に集まった人たちで本について語り合うことのできる欲張り読書会がある。
欲張り読書会では、読書会前に疑問点や読書会本番で話すことなどを整理できるのでオススメである。

そうこうしているうちに徐々に参加者が集まり、読書会本番の時間になった。


まずは主催者のタツヤさんとゲストで来てくださった光文社古典新訳文庫の創刊編集長の駒井さんから挨拶。


注意事項と今日の予定の説明があった後、待ちに待った読書会がスタートした。
猫町倶楽部では7〜8人の班に分かれて読書会を行うのだが、ここでは唯一の禁止事項がある。
それは他人の意見を否定しないということ。
しかしそれ以外は特に決まりはないので、自分が課題本を読んで感じたことを自由に話すことができる。
「一巻は面白く読めたが、2巻は途中から話が良くわからなくなってきた」

「ガーニャが一番かわいそうではないか」

「ナスターシャってそんなにいい女なの?」

「今のナスターシャは、生活も身分も全て他人から与えられたもの。だから自分とは一体何者なのか?という思いが人一倍強い気がする。その意味ではナスターシャの自分探しの物語とも言えるのでは?」


今回は、ゲストの駒井さんも、各テーブルをまわりながら読書会に参加してくれた。

読書会では、自分の感想や疑問を人に言うことで自分の考えが整理され、さらに他の人の感想を聞くことで自分では気づかなかった本の見方を得ることもできるのが良い所だと思う。

私は今回(ドストエフスキーの長編を読んだ人になるため)頑張って1,2巻を読破した。しかし正直読むのに精一杯で話の理解が不十分だったが、読書会で皆と話しているうちに理解が深まり、作品への新たな興味も沸いてきた。
また、自分がいた班では偶然にも全員が2巻までの読了だったこともあり、 読書会の後半では、皆で3、4巻のストーリーについてどうなるかを話し合った。

「登場人物たちは最終的にどうなるのか?」

「ムイシキンは、最初お金や世間との対比としての無垢な人物ということで登場してきたけど、後半、少しムイシキンの方もお金や世間に染まってしまう描写があるが、3、4巻ではどうなるのか?」

「ムイシキンには最後まで無垢でいてほしい!」
そんなことを話していると、読書会の終了時刻になってしまった。

読書会の最後には、各班でベストドレッサー賞の選出を行う。
今回のドレスコードのテーマは、白とハロウィン。
そしてベストドレッサー賞を受賞した方々はこちら。

ハロウィンだけあって普段より華やかな月曜会だが、その中でも、さすがベストドレッサーの皆さんは個性的で素敵である。

読書会終了後は同じ会場で懇親会が始まった。


食事やお酒と共に、課題本以外の小説やマンガ、本以外の話を自由に楽しめる。


また、懇親会では席の移動もOKのため、読書会とは違う班だった人たちとも交流できる。
ちなみに私は違う班で白痴を最後まで読んだ人から、白痴は数あるドストエフスキーの長編の中でも一番ラストが凄いとの話を聞いた。
マジか…

懇親会中には、猫町堂古書店がオープンする。
ここでは、おすすめの本や読み終わった本を持っていくと、並んでいる本と交換できる。

小説以外にも、ノンフィクションやマンガなども置いてあり、ツケもきく(交換する本を忘れた場合は後日参加時に持ってきてくれればOK)ので気楽に立ち寄ってみても良いだろう。

運が良ければ、紙芝居が開催される時もある。
さて、これは何の話だろうか?

楽しい懇親会も21時で終了となってしまった。
名残惜しいが、次回の後半の『白痴』読書会でもよろしくと言い合って別れた。

…しかし月曜会では本当に名残惜しい人たちのために三次会もある。
私も明日仕事だがついつい三次会まで参加してしまった。

次回は11月25日、課題本は『白痴 3巻、4巻』
今回未参加の方も、当然参加可能だ。
なんと翻訳者の亀山郁夫さんがゲストとして来てくれる予定とのこと。

さて、三次会も終わり、帰りの電車の中。
私は今日の読書会で参加者の皆と話したことを思い出していた。
「登場人物たちは最終的にどうなるの?」
「ドストエフスキーの長編の中でも一番凄いラストだよ」

……
………
私は鞄から買っていた白痴の3巻を取り出し、最初のページをめくった。

“わが国には実務的な人間がいない 、という嘆きがしきりに聞こえてくる 。たとえば政治家と呼ばれる人々はたくさんいるし…”

See you next Nekohachi…

記:hase 写真:マヤ、たかはし

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