月曜会名古屋会場　有吉佐和子『悪女について』｜名古屋文学サロン月曜会[文学]

扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

とにかく暑かった夏が終わり、最近は随分過ごし易くなりました。少し肌寒い秋の夜長、羨望と醜聞に塗れた女の真実に触れて魔性の世界を覗いてみませんか？月曜会名古屋会場１０月の課題本は有吉佐和子さんの『悪女について』でした。

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会場：KAKO柳橋店

日時：10月10日（水） 19時〜

猫町倶楽部のルールはただ１つ、「他人のルールを否定しないこと」

それさえ守れば、何を話しても大丈夫です。

主人公の富小路公子は「悪女」か否か？各テーブルで様々な意見が出ました。

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「公子の本心が最後までわからなかった」

「周囲の人間も共犯では？」

「アイデンティティとは他者の中にあるのだと感じた」

「公子は全てを手に入れている。これはこれでありな人生だと思う」

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「公子は強く生きる女性の象徴だと思う」

「良く言う人と悪く言う人が半々くらい、作者が意図的にそうしたのでは？」

「騙される男が…」

とあるテーブルでは公子を演じるなら誰が良いか？が話題になりました。悪女が良く似合う有名女優から意外な清純派まで、キャストを想像しながら読むのも楽しいですね。

善人か悪人か？課題本が面白いか否か？その判断は人によって異なります。それでも、『悪女について』を読んだ参加者の皆さんが辿り着いた答えは全部「真実」。各自が掴んだ「真実」をぶつけ合うことに猫町の楽しさがあります。

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さて今回のドレスコードは「魔性」でした。

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課題本の内容に沿った衣装もあれば、独自の世界観を作り上げた方まで、それぞれの魅力(魔力)が溢れています。

今回はいつもより女性の割合が高かった気がします。タイトルに気圧されて参加を見送った男性が多かったのでしょうか？勿体無い！悪女なんて一人もいなかったですよ…

皆さんの参加をサポーター一同お待ちしております！

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文責：むらさき

写真：Yu、名古屋月曜会11期サポーター