扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2018年11月7日(水) 
  • 月曜会名古屋会場 カミュ『異邦人』

すべてにおいて、普通の人なんているはずがないと思います。

何かしら、普通からずれた点があって、時に個性といわれ、フェチという特性になり、そしてずれ過ぎると異常とされてしまう。「人と違う」という事への許容度は時代や社会によって違っていて、時にそれは個性としてより大きく変わるように促され、時に異常だからと言われ矯正させられたりもします。


迷惑をかけなければ、人を不快にしなければ、みんな違ってみんないいはずなのに、
人と違い過ぎることは、違い過ぎる鱗片を見せてしまったら、集団から除外されてしまうことのほうが多い気がします。同調圧力が強い社会や環境にあっては特に。



この課題本は、評価がとても分かれる本だと思います。未だ同調圧力が強い社会に適応しようとしてきて、なんとか自分を変えてきた人や、変わらなかったから社会から疎外された人にとってはとても刺さるものとして。そして、違和感なく社会で生きてきた人にとってはわけがわからないものとして。



少なくとも、だれに対しても忖度する必要がなくて、思ったそのままの感想をいう事が誰からも否定されない、言論の自由が保障されている読書会の様子はどうだったのでしょう。



・この時代だから、文学として成立する。
・不条理とか神の怒りとかそれを理解するためには、キリスト教を理解しなくてはいけないと思ったけど、普通に読めばいい。筋が面白い。
・主人公は自分の中にある宇宙を大事にしていたんだと思う。
・マリイは神のことをどう思ったのか。
・神父が嫌い。

・ムルソーみたいな人はまわりにたくさんいると思った。自分のことには無関心だが、目の前のこと(他人の犬、女関係など)には反応するような人
・ムルソーは村上春樹の登場人物みたい。クールでスカしていて、プレイボーイな所がそれっぽい。
・ムルソーの殺人の動機を周囲の人は理解できない。理解できないことは不安だから、周囲が自分の不安を解消するために無理やりムルソーに対して理由づけを行っている。そこが恐ろしい。
・「理不尽」なのはムルソーの人格、行動メカニズム。彼のキャラクターそのものが理不尽という概念なのでは。
・いや、彼をとりまく社会こそが理不尽なことを描いているのでは?

・現代の感覚では理解し難い小説?日本に紹介された当時とは捉え方が違うかも。
・現代は頭がおかしくなるような事件が溢れているからインパクトが薄いと感じた。
・太宰治が訳したら凄く良いのでは?
・カミュは身内の死から話が始まることが多い。
・表紙は新版より旧版(異国の壁の写真)の方がイメージに合ってると思う。
・裁判のシーンは『罪と罰』へのオマージュなのか?

・他人に無関心なのは余りよく無い。
・一読して思ったのは気持ち悪い小説。理解できないから枠に押し込めようとする。
・だんだん異邦人になる過程の話。
・憎まれたいと内面化する過程が怖い。
・学生の時は疎外された感じに共感を覚えたが、今読むと安易に共感していいのかと思う。
・この作品に時代が追いついた。
・ムルソーは目の前にあることをこなしていく感じ。



災害級の熱さで語り合っていろんな意見が出ましたが、この読書会ではあおってくることも、奈良みたいな判定がされることもない、とっても楽しいものでした。

月曜会には、ださくないカッコよさとかセンスの良さを競い合うベスドレ(SHOWTIME)があります。毎回テーマがあって、半端ないこだわりを見ることができます。今回のテーマは太陽でした。



グレイなヘアーが素敵なオジサマにラブしてしまいたくなったり、目の前が真っ暗になるぐらい素敵なドレスを着ている女性がいたり、思わずカメラを止めて見入ってしまいそう。



そして、楽しい読書会が終わった後には、自分たちがどう生きるのかを語り合っても、ご飯について論争しても、なおみ節をかましても大丈夫な懇親会。時短についてハラスメントされることもなく、もぐもぐおつまみを食べながら楽しい語り合いの場になりました。





ボーっと生きているのも、短編動画を共有するアプリを楽しむのも、エレクトロニックなスポーツを楽しむのも本当に素敵なことだと思いますが、あなたも、素敵な月曜会のスーパーなボランティア(サポーター)をしてみませんか。高度な専門性は必要ありませんし、仮想の通貨には代えがたい楽しみがあります。

筋肉は運動しなければ脂肪に置き変わってしまうかもしれませんが、読書は裏切らないと思います。



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次回もお待ちしております!

 

文責:手乗り錦華鳥宅建士
写真:Yu、名古屋月曜会11期サポーター

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