扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2019年4月13日(土) 
  • 金沢月曜会第30回『夜と霧』開催レポート

課題本:『夜と霧』
期日:2019年4月13日(土)  場所:金沢市中央公民館長町館

第30回の金沢文学サロン月曜会を開催しました。
しばらく期間が経ってしまいましたが、今月から再始動です。
今回から場所を変えて、金沢市中央公民館長町館での開催となりました。





今回の課題本は、
『夜と霧』(みすず書房)(著:V・E・フランクル)です。
本書は、ユダヤ人心理学者がみずから、
第二次世界大戦中のナチスの強制収容所に収容された経験をつづった内容で、
1946年に出版された作品です。


冒頭は急きょファシリテータを務めることになったフクシゲさん。
読書会の進め方に関する説明が終わったあと自己紹介。
今回参加いただいたのは女性2名、男性3名の合計5名。
福井・富山・金沢からの参加で、初参加の方も1名いらっしゃいました。






読書会が始まると、ファシリテータの方から本のあらすじや
時代背景をさらっとおさらいしてもらえるし、
話題になりそうなポイントを考えていてくれるので、
初めての方も安心して参加していただけます。






さて、いよいよ読書会がスタートして、読んだ感想を共有していきます。

本書は冒頭から想像を絶するような苛酷で理不尽な体験が描かれていますが、
著者本人が自分自身や周囲の人間を見る眼差しに、
冷静ながらあたたかさが感じられます。






また、著者自身が苛酷な環境で生きていくためには心の拠りどころになるものが必要、
大切な誰かが生きていると思うことに支えられる、
という絶望に耐えて生き抜いていく部分の記述は、
フランクルの強さに心打たれるものがあります。
参加された方の中には、今回の読書会を機会にこの本と出会えて良かった、
と話してくださった方もいらっしゃいました。







話しているうちにいつもどおり少し脱線しながら、
ドイツと日本ってどこか似ている部分があるよね、とか、
人が集まる組織には同じような構造が現れがちだよね、とか。
他にも、収容所を管理していた側の目線で書かれた書籍を紹介いただいたり。
当時の状況を題材にした映画をいくつか紹介いただいたり。




そうこうしているうちに、
予定していた2時間の読書会はあっという間に終了。
私は今回、この本は再読だったのですが、
みなさんと感想を言い合うことで、
改めて、本書を理解できたように思えます。

最後に課題本を持って記念写真をパチリ。





それでは、次回も多数のご参加お待ちしております。

文 まきしむ

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