猫町倶楽部

５月８日の水曜日に月曜会の名古屋会場で、芥川龍之介の「羅生門　蜘蛛の糸　杜子春外十八篇」を課題本にした読書会が開催されました。

会場は名古屋駅から徒歩１０分と少しぐらいで、ちょっとした運動に良いぐらいのＫＡＫＯ柳橋店で、参加人数は３９名の賑やかな会でした。

今回のレポは、最近はじけすぎて、迷走中のサポーターがまたまた何かのパロディーで開催レポートをお届けいたしますが、念のためまだ裸眼で本を読んでいることを申し上げたうえで、始めます。

それでは、芥川龍之介の開催レポートスタート！！！

本当に芥川の小説の文字が多すぎて読めない！

一人でも、会社のなかでもハードルが高すぎて読みきれない！

でも猫町クラブに行くと、世界が変わる！

大きく世界が変わっちゃうんです。

なんて広い視点を持った人がいるんだ！

大きな世界を知れて、世界が変わるのよ！

意見の否定がカットされてる！（猫町クラブの唯一の禁止事項は他人の意見を否定することです）

参加者の皆さん、猫町クラブだーい好きで！

猫町クラブ、だいーすき（これは、この後の楽しい、楽しい懇親会の写真です）

いいですよね！

ここでみんなの感想を。

みんな。意見を発表してみて

A
・芥川は結構残酷な描写が多い。「地獄変」のラスト、猿の良秀が炎の中に飛び込んでいくのも残酷だったけど、綺麗な残酷さだと感じた。
・いろんな時代の事を書いているのに、生活感、臨場感が凄い。知識、教養が豊富だったんだなと感じる。
・「河童」の音楽家のエピソードは、志賀直哉に憧れる芥川自身が投影されているのでは。
・「秋」のラスト、声をかけられなかったシーンにキュンとした。

Ｂ
・「藪の中」、結局男を殺したのは誰だったのだろうう。幽霊は嘘をつかないのか。全員が少しずつ嘘をついているのではないか。
・緻密に描かれた「河童」の社会は人間の理想とは異なる世界だがそれを芥川本人は居心地が良いと思ったのでは？　面白いという人がいる一方でつまらない、と思った人も。好き嫌いが分かれた作品だった。
・「歯車」は物語なのか、自叙伝なのか。読者と作品を一体にする作品だった。知らない世界をのぞけて楽しめた人、自分で追体験してしまって辛くなってしまった人など、受け手によって感想が異なった。

Ｃ
・当時は私小説の全盛期なのに芥川は新しい世界を作ったのが凄い
・なんでも裏返しにする人。ちゃんと打ち解ければいいのに
・天才だと思うが失望したのが平凡な女性観なところ。

河童の国で職工の肉とか人の国の裏返しをしていた。概念が違い過ぎる。

Ｄ
・カンダタ以外にも一つくらいはいいことをしているのに地獄に落ちている人が多いはずなのに、カンダタのみ助けるお釈迦様はどうなのか？
・いろいろな話が書ける芥川はすごい。短編作家として素晴らしい。
・技術が素晴らしいということはわかるが、綺麗に描かれた絵を見るように、特にこちらの感情を揺さぶられるということがない。

Ｅ
・心の動きをよく捉えている。感度が良すぎて生きるのが辛かったのだと思う
・最終的に結論付けるようなことはせず、なんとなく終わることが多い
→芥川の優しさと弱さがうかがえる
・クラスにいる子だとしたら、控えめで目立たず優秀だがものすごく何か重いものを抱えているようなイメージ
・読書会最後の方では、なにやら愛着のようなものが芽生え、友達になりたい、という意見も多かったです。

このたくさんの意見。さすが日本最大級の読書会！

ドレスコードで頑張っている人たち、大好き！（今回は蜘蛛でした。）

ドレスコード、すごい！（ベスドレに選ばれると、素敵なしおりがもらえます。）

新部活動楽しみ！（最近は囲碁部もできたとか）

大きな楽しみがある猫町クラブの活動は何種類も！（コアタイムリブートもあるよ）

懇親会、すごい！（今回はソウルモンスターというところで、チーズが凄かったです。）

猫町クラブ、だーいすき（な方々でサポがやってみたい人がいたら募集中です。詳しくはサポまで。）

 

猫町倶楽部-名古屋文学サロン月曜会ではmixiコミュニティを中心に情報を発信しています。今回の読書会に初めて参加された方、これから月曜会に参加してみたいと思っている方は是非チェックしてみてください。
※コミュニティは承認制です。管理人に承認されたメンバーが閲覧できるようになっています。まだ参加されてない方はお気軽にご申請ください！
●mixiコミュニティ『名古屋文学サロン月曜会』
【http://mixi.jp/view_community.pl?id=2226186】
●mixiトピック『話し足りん！』
【http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2226186&id=77626066】

文責：手乗りきんかちょう
写真：名古屋月曜会11.5期サポーター
絵：染