扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京文学サロン月曜会[文学]

  • 2019年9月16日(月・祝) 16:00~19:00読書会 19:00~21:00懇親会
  • 第16回月曜会第2会場「駒井組」ブッツァーティ『タタール人の砂漠』

第16回月曜会 第二会場(通称:駒井組)の課題本は
ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』です。

辺境の砦での任務に就くこととなった将校ジョヴァンニ・ドローゴ。
いつ来襲するとも分からない敵への備えをしながら砦で過ごす日々が描かれます。
何も起こらないのにドラマチック、幻想的でありながらも現実的。
今回の読書会では、このブッツァーティの代表作について、語り合っていきます。



16:00受付開始です。
到着した参加者から、今日のテーブルに着席していきます。



定刻の16:30になりました。
まずは、選書を担当された光文社古典新訳文庫の創刊編集長の駒井さんから、選書理由の紹介です。

「みなさんはイタリア文学を読んだことがありますか?」

この問いかけから始まった選書理由の説明に、参加者が聞き入ります。
イタリア文学といえば、ダンテ、ペトラルカ、ボッカチオといったルネサンス文学の名著を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、古典だけではなく、イタリア現代文学にも、大きな魅力があります。

イタリアといえば、陽気で底抜けに明るい国民性という印象を持ってしまいがちですが、文学や芸術の面から見ると、その奥にある仄暗くて幻惑的な姿が見え隠れします。



次に、司会者から読書会のタイムスケジュールや注意点をご案内します。
猫町倶楽部の読書会は、このようなサポーターと呼ばれるボランティアスタッフによって運営されています。



ここで、猫町倶楽部の読書会でのたったひとつのルールを紹介します。

【他人の意見を否定しないこと】

課題本を読了すれば、誰でも参加できるのが猫町倶楽部の良いところ。
このルールがあるから、猫町倶楽部では誰でも自分の意見を気兼ねなく発言することができるし、話がどんどんと盛り上がるんですね。

ということで、さっそく読書会のスタートです。
各テーブルの感想をのぞいていみましょう。



「さくさく読めて、とても楽しかった!」
「私は、砦で生きることを選んだドローゴに、以前、転職を考えていたときの自分を重ねてしまい、途中つらくなっちゃった……。人生は、どこにいっても砦ばかりなのかなぁ。」
「仕事だけじゃなくて、家族や、趣味の集まりや、学校だって、砦だよね。」
「砦には、砦の良さももあると思うけどね。」
「そうだよ、生きるには、砦も必要だよ。」



「年を取るごとに、どんどん時の流れが加速する感じがリアル・・。」
「わかる。だんだん1年が短くなる!!」



「この本を読んで良かった。自分では手に取らなかったと思う。」
「ぜひ、また読み返したい1冊だった。そのときの自分の状況によって印象が変わる気がする。」


2時間に及ぶ読書会も、あっという間に終わってしまいました。
さて、読書会の最後はベスト・ドレッサー賞の発表です。

本日のドレスコードは「ミリタリーファッションまたはスマートカジュアル」です。

各テーブルで、今日のベストドレッサーを選出します。

「せーの」「はい、あなたが今日のベストドレッサーです。」ぱちぱち



ベストドレッサーさんで記念撮影。おめでとうございます!



ベストドレッサーさんには、副賞として猫町倶楽部特製のしおりと、駒井さん選書の光文社古典新訳文庫が贈呈されました。
なんと、今日はすべてイタリア文学!!



19:00になると、お待ちかねの懇親会のスタートです。

乾杯!!



読書会では語り尽くせなかった課題本の話でもりあがるグループもあれば、秋のレジャースポットや、最近みた映画などさまざまな話題が飛び交います。



21:00です。名残惜しいですが、懇親会もお開きの時間となりました。
しかし、まだまだ話足りない、飲み足りないという方は三次会へと繰り出します。

さて、次回の開催は11月17日(日)です。
課題本は、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)です。

日本でも14万部を売り上げる話題の韓国文学です。
ご参加を心よりお待ちしております。

記:あいこ 写真:やまちゃん

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