猫町倶楽部

2020年1月8日、名古屋猫町倶楽部年明け初の読書会は、イギリスの恋愛小説の名作「ジェイン・オースティン『高慢と偏見』」でスタートしました。
長年愛されてきた名作が課題本とあって、読書会に臨む皆さんの意気込みにも普段以上に熱いものが感じられます…！
40名の方が参加されて会場は満員となり、そのうち7名は初参加とのことで大盛況でした。

猫町倶楽部の読書会のルールは「他人の意見を否定しない」ことです。
ルールを守っていただければ、作品に対してはどのような意見・感想があっても大丈夫です。

それでは早速読書会の模様を覗いてみましょう！

・個性豊かなキャラがお互いの個性をうまくひきたたせていた。
・経済的に困窮していても説教くさいコリンズと生活するのは無理。

・源氏物語のように、ここからラブストーリーのモデルが生まれて後世の作品に影響を与えたと思うと楽しい。
・最後にエリザベスはジェインに結婚による勝ちを意識したところが気になった。

読書会が進むにつれて発言が活発になり、みなさんますます饒舌になっていきます！

・ダーシーが可愛い！教養も地位もあるのに、プライドが高くて上から目線で…読者という俯瞰の視点だと可愛く見える。
・エリザベスはプライドを持って生きている。コリンズと結婚するのが1番安定するのに、それを選ばない。目の前に安定やお金があっても、プライドが先に来る。
・ここで物語が終わっているのでハッピーエンドのシンデレラストーリーっぽくも見えるが、ダーシーとエリザベスの未来は大変そう。主張がぶつかり合う2人なので。その点、ジェインはイエスマンなので、ビングリーさんとうまくやっていきそう。

・狭い世界の話だが、登場人物がとても魅力的に（時には誇張されて）わかりやすく書かれており、楽しく読んだ。
・２００年前の話なのに現代に通じるところがあっておもしろかった。
・結婚に対する真剣さが今とは違う。当時の結婚は女性に取っては文字通り永久就職。シャーロットの決断は理解できる。

・現実と夢が両立している！
・学生時代に読んだとき、めちゃくちゃときめいた！
・「手紙」がときめきポイント。直筆の手紙っていい。秘密の共有ができる。

『高慢と偏見』がジェイン・オースティンによって書かれたのは200年も前とのことですが、現代に生きるわたしたちが読んでも心を惹きつけられる魅力がありました。
読んだら語らずにはいられない、作品に対する想いが溢れてとまらなくなる、そんな読書会でしたね！

さて、読書会も終盤に差し掛かりここでベストドレッサーの選出へと移ります。
本日のドレスコードは「英国」です。

英国らしいトラディショナルな装いも素敵ですが、それに留まらない英国文化の豊かさ！
The Rolling Stonesを初めとするUKロックもイギリスを代表する文化なんですね。

読書会の後は懇親会へと移ります。
今回の会場は英国にちなんで「倫敦塔」というお店です。

「作品についてもっと熱く語り合いたい！」「読書会だけでは語りつくせない！」という方のために会場の一角に『話したりんテーブル』が設けられました。
思う存分語り合っていただいたことと思います。

みなさまご参加ありがとうございました！

2月の月曜会から長編読書会「平家物語」（全四回）が始まります。
5日の名古屋会場、14日の藤が丘本店共に「平家物語」（全訳）の巻第三「城南之離宮」までが課題です。
これ以降は4・6・8月に特別イベントとして開催します。
日本が誇る古典の軍記物語。平家の栄華と没落、武士階級の台頭を琵琶法師のドラマチックな語りを想像しつつ、読了を目指しましょう！
なお、第2回以降のサポーターも同時募集していますので、興味のある方はぜひサポーターまでお声掛けください！

文：ヤマシタ
写真：月曜会12期サポーター

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