扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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関西アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2020年2月22日(土) 
  • 第119回 関西アウトプット勉強会『身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』

ご存知の方も多いかとは思いますが、2月22日は、にゃん(2)、にゃん(2)、にゃん(2)で猫の日だそうです!
そんな猫町倶楽部にぴったりな日に、関西アウトプット勉強会の2月の読書会が開催されました。

会場は、大阪梅田の阪急うめだ本店の上にある梅田阪急ビルオフィスタワー26Fの会議室です。
エレベーターの乗り継ぎ階になっている15Fにはフリーで楽しめる展望スペースがあり、御堂筋~西梅田にかけての景色を見ることが出来て、なかなか良い感じの会場です。



今回の読書会には、3名の初心者を含む34名の方にご参加頂きました。

少し手狭の会場ということもあり、1月に続いての満員御礼での開催となりました!
参加頂いた皆さま、ありがとうございました。


今回の課題本は、ナシーム・ニコラス・タレブ著の『身銭を切れ「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』でした。

読書会では、「本のタイトルがカッコいい!」との声も挙がっていた『身銭を切れ』ですが、タレブ氏がこの言葉を使うことで意図するところを本書の冒頭から抜き出してくると;

「ここで定義する(そして本書全体で使われている)「身銭を切る(スキン・イン・ザ・ゲーム)」という言葉の意味を、単なる金銭的なインセンティブの問題と誤解しないでほしい。金融の世界でよくいう利益の分配の話ではなくて、むしろ対称性の問題だ。いわば損害の一部を背負い、何かがうまくいかなかった場合に相応のペナルティを支払うという話だ。」



その様な課題本に関しての感想やコメントから幾つかピックアップさせてもらうと、
● 実際に経営経験が有る人の経営学の本と、そうでない(身銭を切って無い)人の本ではやはり説得力が全然違う!
● 単にリスクを負うのではなく、何に対してリスクを負っているか正しく把握することが重要!
● タレブは、何を失いたくないかを考えて、そのために身銭を切らないと結局何も得られなくなってしまうということが言いたいのではないか?
などの意見が出ていました。



● 身銭を切ってるかどうかの定義が曖昧。悪く言われている人達(経済学者など)も、自分の名前で本を出しているという点で、身銭を切っている(リスクをとっている)と思う。
● 身銭を切れというが、すべてのリスクを引き受けると身動きがとれなくなってしまうのでは?
● 読みにくかった理由が、悪口ばかりだからだと分かった…
などの疑問に思われた点や感想も交わされていました。



個人的には、職場では「身銭を切らない」タイプの業務を担当しているので、関連部署間で仕事を進めて行く中でも身銭を切ったことがある人・組織の意見に重きが置かれる状況の背景の理解が進んだと感じましたし、その様な状況の中では、もう少し身銭を切る必要があるなぁーと考えされられました。(まあ、責任が取れる範囲に留めておきたいものですが!)



ポジティブなコメントや、反対に本の内容に対してネガティブな意見、疑問な点なども色々と出てはきますが、「他人の意見を否定しない」という猫町のルールの下での活発なアウトプットが続きます。

約2時間の読書会が終わった後には、関西の猫町の各分科会からの次月の読書会や活動内容の告知が行われたのですが…


既に猫町倶楽部のホームページなどで告知されておりますように、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、猫町倶楽部の3月中の読書会・活動は止む無く開催を延期させていただくことになりました。

既に次月の読書会にお申し込みいただいた方には、事務局より順次ご返金処理対応のメールが送られますので、メールが届きましたらご確認をお願いいたします。

また、今後の読書会については、改めての開催日が決まりましたらお知らせいたしますので、それまでしばらくお待ちください。どうぞよろしくお願い致します。



読書会の後は場所を移して、みなさんお楽しみの懇親会です。
今回は、「PRONTO 阪急かっぱ横丁店」にて開催しました。


乾杯の後は、読書会の続きの話で盛り上がったり、全く別の話題に花を咲かせたりと、それぞれのテーブルで楽しい会話が続きます。


懇親会も半ばを過ぎた頃には恒例の「ゆる席替え」があります。
今回のテーマは、「初めてのアルバイト経験」、「自分流の体調管理」、「使ってみたいサブスクサービス」、「春の旅行先/青春18切符での旅」、「話足りん/身銭を切った話」の5つでした。


それぞれのテーブルで盛り上がった話題を幾つか挙げてみると、
「初めてのアルバイト」では、炎天下にお墓に供える灯籠を売るバイトをして大変だった方とか、巫女のバイトをされた方も。
「自分流の健康法」では、お寺に通って写経を続けているという方も。


「春の旅行先/青春18切符での旅」では、大垣駅ダッシュの話や、やたら長く感じる静岡県の話などで盛り上がっていました。
「使ってみたいサブスクサービス」では、(アメリカであったものの頓挫した)映画館のサブスクを利用したいや、ランチのサブスクなどのアイデアが!
個人的には、映画館のサブスクがあると、もっとシネマテーブルに気軽に行けるかも…と思ったりしました。日本でも実現されないのかなー



今回の懇親会の最後には、今月の定例会でサポーターを卒業されるセオさんに、「お疲れ様でした」と「ありがとうございました」の意を込めて、卒業証書と花束が贈られました。
一緒にやってきたサポーター仲間が卒業されるのは寂しいものです…
セオさん、これからもサポーターOB/OGとして、引き続き関西アウトプット勉強会と関西猫町倶楽部を一緒に盛り上げて行ってくださいね!



最後にセオさんからサポ卒業に際しての一言をもらって、今回のレポートを締めくくらせてもらいたいと思います。
ありがとうございました。

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2年間サポーターをさせていただいた、セオと申します。

小さい頃から本が好きで、読み出すと周囲の音が消え、本の中の景色に入り込み、登場人物が周りでしゃべり出すので、名前を何度も呼ばれても気が付けない事がしょっちゅうでした。
海外の映画で「読書会で~」というセリフを何度か耳にし、もしかして日本でも読書会ってあるのかな?と検索してみたのが猫町に参加したきっかけです。

読書は1人で楽しむものというイメージしかなく、初めて読書会に参加した時は衝撃でした。
「同じ本を持っている人がたくさんいる!」
「難しくて分かんないとこばっかりだったけど、大丈夫かな」
はい、大丈夫です。
何回参加してても、分からないところはたくさんありますが、皆さんきっとそうです。
作者やその分野の専門家が来てくださるゲストイベントや、参加者の中に課題本の内容に詳しい方がいらっしゃる事もあるので、分からない事を聞けるのも読書会の楽しみのひとつです。
(むしろ、ちんぷんかんぷんな本ほど、少しでも分かったときの喜びは大きいので、読書会の利用価値は高いと思います)

何回か読書会に参加した頃、「サポーターが一番楽しいよ」という当時サポーターリーダーだった方の言葉に惹かれ、サポーターに応募しました。
その言葉通り、ただひたすら楽しい2年間でした。

サポーター最後の読書会、卒業証書(の寄書き)とお花をいただきました。
サプライズで、私事ながら、子供も同じ日の午前中に卒業式だったので、ビックリしました。

家に帰ってからあらためて寄書きを読み、お花を活けていると、あぁ本当に愛されてたなぁ、幸せな2年間だったな、とつくづく感じました。
毎月読書会に向けてワイワイと準備し、参加者を迎え、また来月の準備をする。
来月からはそれがなくなると思うと、さみしいです。
一緒にサポーターをしてくださった皆さんには、とてもとても感謝しています。

もちろん、これからも読書会に参加しますので、見かけた際にはお声掛けていただけると、飛んで喜びます。

来月からは、ちぃたんさんと335さんが新しくサポーターに加わってくださいます。
すごく素敵なお二方で、これからの猫町読書会も楽しみです!


(文:そねっち、セオ、 写真:みやっち、そねっち)

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