扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京シネマテーブル水曜会

  • 2020年7月 
  • 【猫町オンライン】シネマテーブル『めまい』

7月のオンライン・シネマテーブルの課題映画はアルフレッド・ヒッチコック監督『めまい』。全3回開催し、延べ122名の方にご参加いただきました。

『めまい』が公開されたのは1958年、今から60年以上前のこと。現代との恋愛観や男女観のギャップを感じる参加者が多かったようでした。絶賛する人がいる反面、

「恋愛の描写が気持ち悪い」、「女性の描き方が今ではアウト」、「ラストシーンの行動が理解できない」

と戸惑う声もあがりました(文字にしてみるとけっこう容赦ないですね)。でもそこから、なぜこのような展開になったのか?この映画は一体何を表現しているのか?と話を深めていった班が多かったようです。

「高所恐怖症を克服したスコティにはジュディは不要となり、実はこの映画はハッピーエンド」

「ミッジはスコティを現実に引き止める役割を果たす真のヒロイン」

「ミッジに母性、マデリンとジュディに刺激を求めるのはヒッチコックの願望では」

「実はスコティはまだ病院におり、彼の内面で起きている葛藤とトラウマの克服が後半のストーリー」

と、さまざまな解釈が飛び出して、「予想以上に盛り上がった」という感想もいただきました。一人で観てもやもやした時でも、みんなにぶつけると意外と盛り上がるのがシネマテーブルの面白いところ。

一方、この時代ならではのファッションやインテリア、キム・ノヴァクの仕草、そして何より色使いや映像の美しさは共通して話題になりました。様々な角度から楽しめるところに名画の懐の深さを感じました。

ヒッチコックだから参加したという初参加の方がいたり、猫町にはよく参加するけれど今まで過去の名画は観たことがなかったという方がいたり。課題映画が新たなきっかけを作るのは嬉しいことですね!


また、シネマテーブルでは本編終了後にグループに別れたテーマトークを行っています(30分、参加は任意)。おすすめ映画や上半期ベスト映画といったテーマに加え、各地域で作品について語るグループも設けています。今回のテーマは東京:『三島由紀夫vs東大全共闘』、関西:『ストーリーオブマイライフ』、名古屋:『ジブリ映画』。これらの映画は鑑賞必須ではありませんが、本編に負けないくらい盛り上がりましたよ。

8月の課題映画はNetflix配信、スパイク・リー監督『ザ・ファイブ・ブラッズ』。8/18(火・受付締切済)、8/30(日)に開催されます。


続く9月はヴィム・ベンダース監督『ベルリン・天使の詩』で、9/4(金)、9/20(日)、9/30(水)の3回予定しています。現在U-NEXTで配信中初回登録は1ヵ月無料)です。


まだオンラインで話すことにためらう方もいるかと思いますが、まずは映画について話すのってどんな感じかな?と軽い気持ちで参加してみてはいかがでしょうか。皆さんにお会いするのを楽しみにお待ちしています!

<文:しょうこ/ 写真:うえむー@東京シネマテーブル>

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