猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2018年8月26日(日) 受付開始16:00 読書会16:30~18:30
- 第103回 東京文学サロン月曜会 ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』
みなさんこんにちは。東京文学サロン月曜会サポーターのマヤです!
8月26日(日)に開催された、第103回定例会ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』読書会の様子をお伝えします。
猛暑日続きだった今夏、8月も終わりというのに、この日も日差しが厳しい。
そんな太陽照りつける中、会場のchano-ma代官山には今回のドレスコードである涼し気なマリンスタイルの参加者たちが続々と集まってきます。
少し早めに会場に着いた方は、よくばり読書会に参加。
定例会の開始前に少し話すことで、疑問点や読書会本番で話したいことを整理することができます。
入り口で受付を済ませたら、自分の班のテーブルへ。
猫町倶楽部では6~7人の班に分かれて読書会を行います。
はじめて参加する方はもちろん、何度も参加している方も毎回違ったメンバーで話せるため、新鮮さがあるのです。
そしていよいよ読書会本番がスタート。
はじめに主催のタツヤさんから今回の課題本の選書理由を含む挨拶がありました。
それは、誰にでも理解しやすい本よりも、読みづらい、わかりにくい本の方が読書会は盛り上がるということ。
正直、わたしも読書会で何を話せばいいのか不安に感じながら当日を迎えましたが、この一言で不安が払拭されました。
はじめに班の中で一人、ファシリテーターと呼ばれる進行役を選びます。
今回はわたしもファシリテーターを務めることに!
ますますドキドキの読書会が幕を開けました。
猫町倶楽部では、読書会で必ずこれを話さなくてはならない、という決まりはありません。
唯一の禁止事項は他人の意見を否定しないこと。
このルールさえ守れば、何を話してもよいのです。
忠実に課題本の内容を語るもよし、脱線してもよし。
みんなで興味のある話題を探し、みんなで盛り上げるのが読書会の醍醐味の一つなのです。
「第一部は内容がつかみづらく読むのがつらかったけど、第二部に入って一気に興味がわいた。風が荒れた家の中を吹き抜けていくところが、とてもいい」
「リリーが作者の分身かと思っていたけど、ラムジー夫人もそうなのかな。二人は全く違うようで、似ている部分もあるよね」
「ラムジー氏のように、自分の仕事がどの程度世に影響力があるか考えてしまうことって、あるなぁ」
「登場人物たちのやり取りを見ていると、けっこう笑えるシーンもある。作者はユーモアも持っているよね」
読書会参加者には文学の専門家がいるわけではありません。
一読者たちが集まって、自由に自分の意見を出せる。
自分が読み飛ばしてしまったシーンに注目する人がいたり、全く異なる感想を抱いている人がいたり。
そんな話を聞きながら、自分の世界が広がっていくのを感じられるのが、読書会の最大の魅力かもしれません。
読書会で話題になったことを踏まえてもう一度最初から読み直したい、という声も多く聞かれました。
2時間も話題が続くかな、と不安を抱えながらスタートした読書会も、気がつけばあっという間に終了時刻。
最後に、班の中でこの日のベストドレッサーを選出します。
今回のベスト・オブ・マリンスタイルに選ばれたのはこちらの方々!
夏の海辺にぴったりの夏男・夏女のみなさん。
素敵なファッション、素敵な笑顔をありがとうございました!
さてさて、読書会は終了となりましたが、引き続き同会場で懇親会が行われます。
読書会では話しきれなかったことや、本以外の話題も挙がり、食事を囲んで会話がはずみます。
懇親会では席の移動もOK。読書会では違う班だった人たちとも交流できます。
そして、懇親会の中盤では猫町堂古書店がオープン!
こちらは本の交換コーナー。おすすめの本や読み終わった本を持っていくと、並んでいる本と交換することができます。
文学に限らずエッセイ、新書など、いろいろな本が並んでいますので、ご来場の際はぜひ一度のぞいてみてくださいね!
毎回ではありませんが、手作り紙芝居を観れることもあります。
懇親会も終わりに近づく頃には、はじめは緊張していた人もだいぶ打ち解けてきた様子。
少し名残惜しいけれど、定例会でまた会おう、と約束して閉会です。
それでもまだもう少し話したい!という方々は、三次会へと繰り出します。
さすが本好きの集団、三次会でも本の話は尽きませんでした。
次回の猫町倶楽部東京文学サロン月曜会の課題本は、梶井基次郎『檸檬』です!
2018年9月23日(日)に開催されます。
教科書で読んだなぁという方も、まだ読んだことのない方も、ふるってご参加ください!
皆様のお越しをお待ちしております。
記:マヤ 写真:hase、やま