扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京文学サロン月曜会[文学]

  • 2018年12月16日 (日) 読書会16:30~19:00 懇親会19:00~21:00 
  • 第107回 東京文学サロン月曜会 「幽霊たち」

師走に入り、少しせわしない空気が漂い始めた肌寒い日。
第107回東京文学サロン月曜会が代官山で開催されました。
今回の課題本はポール・オースターの「幽霊たち」です。



色の名前を与えられた登場人物たちの日々。
その中に”見張るもの”と”見張られるもの”が存在し、時に交差しながら最後の場面へと進む。

人によってとらえ方が全く違ってきそうな物語です。
皆さんはどう読まれたのでしょうか。
それでは、読書会の様子をお伝えしたいと思います。


まずは「欲張り読書会」がスタートします。
毎回読書会開始の1時間前くらいから始まります。



読書会前に時間が空いてる人、頭の準備体操をしたい人などが集まり、自由に感想や意見の交換をすることができるちょっとお得な時間です。


受付で自分のグループを確認した皆さんが、それぞれのテーブルに足を運びます。
挨拶をする人、近況報告の話を咲かせる人。

そして、本番が始まります。



猫町の読書会での大事なルールは1つ。

「他人の意見を否定しないこと」

時には脱線したりしながら課題本を中心にみんなで意見を交換していきます。



「最初は読みづらかったけれど、後半は一気に読めた。」
「色の名前がついていない人もいるけど、それはどういう立ち位置なんだろう。」
「ここでいう幽霊ってそもそも何なのかな。」
「ミステリーより哲学に近いような気がする。」



1人で読んでいた時には気づかなかった箇所に疑問を持ったり、同じ場面でも違う印象を受けた人の意見を聞いたりしていくと、今まで見えていた物語が全く違って見えてきたりしたことはありませんか。そういったことも一つの読書会の楽しみです。

読書会の最後にはベストドレッサー賞の発表があります。
東京文学サロン月曜会では毎回いろいろなテーマでドレスコードを決めています。
今回のテーマは、探偵またはクリスマス。
ベストドレッサーは皆さんの投票で決定します。
そしてベストドレッサーに選ばれたのはこちらの皆さんです。



家にあるものをうまく組み合わせる人、手作りの小物を作る人。
素敵な衣装での参加、ありがとうございました!



読書会の後は東京猫町倶楽部の他の分科会の告知をはさんで、懇親会のはじまりです。
懇親会では席の移動は自由です。食事をしながら、参加された皆さんは思い思いに交流を楽しんでいます。





懇親会の最中にも月曜会はちょこちょこイベントを企画をしています。

今回開催したのは「テーマ・トーク・テーブル」。
話したりない人達用の自由参加型の課題本読書会です。
違うグループの方と話せるのも魅力的です。



そして、「猫町堂古書店」。
簡単に言うと本の物々交換です。
自分の本を持ってくればそこにある本と交換ができます。
交換する本を忘れた方は、次に参加した際に本を持ってくればOKです。
エッセイや新書などいろいろととりそろえていますので、ぜひ気軽に見ていってください。

楽しかった懇親会も21時でお開きとなりました。
話したりない方たちはそのまま3次会に繰り出します。
そこでも本が好きな人どうし、熱気あふれる会話が繰り広げられるのでしょう。

次回の猫町倶楽部東京文学サロン月曜会の課題本は、村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』です。
2019年1月27日(日)に開催されます。

猫町で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

写真:iken、はねこ 文責:みのり

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