猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2019年9月27日(金) 19:15~
- 第152回名古屋アウトプット勉強会 木庭顕著『誰のために法は生まれた』
9月はもう終わるというのに真夏日が続く中、
9月29日(金)に第152回名古屋アウトプット勉強会が開催されました。
今回の課題図書は木庭顕著「誰のために法は生まれた」です。
映画や戯曲を題材に
大学教授が中高生に対して「法」について対話していく内容ですが
参加している中高生は打てば響くような答えを返しており優秀さに驚きます。
読書会に参加するメンバーはこの本をどのように読んだかが気になるところです。
アウトプット勉強会サポーターより挨拶、注意事項の説明後
各テーブルごとに進行役を決めて読書会が始まります。
各テーブルは参加回数、性別、年代が偏らないように振り分けています。
進行役は複数回参加しているメンバーから決めます。
猫町読書会のルールは2つです。
・課題本の読了
・他の参加者の意見を否定しない(本の内容の批判はOK)
簡単に自己紹介をした後、読書会がスタートします。
・ギリシャで生まれた法を日本に当てはまるのは無理があるのではないか
・文学がこれほどまでに政治を語っていたことに驚いた。文学の読み方を教えてもらった。
・思想は寄っているが、とても勉強になる本。
・日本国憲法9条の解釈は勉強になった。
・裁判員制度や、虐待をした人が無罪となった最近の事例など、アクチュアルな話題にも話が及びました。
・徒党を組む、お金のやり取りが上下関係を生むといった人間社会の本質はギリシア時代から変わってない。世知辛い。
・占有の概念は大事。特に精神の自由は人間にとって根源的なもの。今日の法律はそれがうまく機能していない?
・感情は外から見えないから物証にならない。どうしたら感情を救えるのか。
・難しい本だったが、追いつめられた個人を守るものが法とデモクラシーなのだということが分かっただけでも良かった。
・これまで漠然と「法=制約」というイメージを持っていたが、この本で「個人を守るためのもの」という視点を新たに持つことができ、大変有意義だった。
・この本で、近松物語の主人は悪役のように描かれているが、仕事面では優秀なリーダーでもあり、利益を受けている人も多くいるように思った。法が個人に肩入れをすると、損なわれる利益もあるのではないか。
・日本のロースクールでは、ソクラテスメソッド(問答形式)で授業が行われるが、著者ほどソクラテスメソッドの上手な人を見たことがない。
・中高生が優秀すぎて驚いた。悪く言うと、若くて柔軟な脳に著者の価値観をすり込んでいるようにも思えた。
1テーブル7人のグループでしたが偶然、7人中4人が法学部出身!というテーブルもありました。
最後に、参加者全員で集合写真を撮って読書会は終了です。
懇親会は、近くのワインバーで行いました。
読書会参加メンバーの8割ほどが懇親会に参加します。
懇親会はフリートークですが課題本について引き続き話したり、
最近の時事ネタや映画の話など話題は尽きることなく盛り上がりました。
参加してみたいけど・・と思っている方は、ぜひ一度来てみてください!
文:よしこ 写真:名古屋アウトプットサポーター