扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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名古屋アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2019年11月1日 19:15~
  • 第154回名古屋アウトプット勉強会【新版】日本語の作文技術/【新版】実践・日本語の作文技術

カラッとした天気で過ごしやすい季節となった11月1日(金)に第154回名古屋アウトプット勉強会がウインクあいちで行われました。課題図書は本多勝一著「【新版】日本語の作文技術」と「【新版】実践・日本語の作文技術」です。

自分の文書を直すとき、なんとなくこっちのほうが良い気がすると感覚で直していました。この本はなぜ読みにくいのか? なぜ誤解を生むのか? 文書を書く技術が学べる本です。句読点1つを取ってもどのように打つかは案外難しいものです。



 

今回は「【新版】日本語の作文技術」のみを読了したグループと「【新版】実践・日本語の作文技術」も読了したグループに分かれて行われました。2冊読了で参加者は全体の3分の1ほどでした。

サポーターより開催の挨拶と注意事項の説明があった後、各テーブルごとに進行役を決めて読書会が始まります。

各テーブルは参加回数、性別、年代が偏らないように振り分けています。
進行役は複数回参加しているメンバーから決めます。

猫町読書会のルールは2つです。

・課題本の読了

・他の参加者の意見を否定しない(本の内容の批判はOK)

 

 

簡単に自己紹介をした後、読書会がスタートします。



・確かによくよく考えると小学校では作文技術は習わなかった。

・小学校では素直に書けば良いと言われ、結局何が良いのか分からなかった。

・この本を読んでも悪い例文の何が悪いのか分からなかった。ただ喧嘩を売っているイメージ。

・この本が書いているのは本当に作文技術なのか?一つの文を書く技術ではないか?

・この本が書かれた頃の風潮として英語は論理的だと言われていたということがあり、筆者はこれに新聞記者として争う気概で書いたのではないかと思う。

・ライトノベルから読書を始めた人たちにとっては、この本に書いてある悪文の何が悪いのか理解できない気がする。

・いまやライトノベルがメジャーになって一般図書もライトノベルに寄って来ている傾向があるように思える。



・助詞の使い方や句読点の打ち方などの理屈は分かるが、例文が多すぎて、日本語がゲシュタルト崩壊して見えてしまった。

・外国語の発音を無理やり日本語で再現するのはおかしい、という主張には共感した。ポリティカルコレクトネスの観点では他にも、特定の漢字を使わない(例えば子供→子ども)ようになっているが、
行きすぎると不便が多い。

・日本語作文の作法を学ぶには良い本だと思うが、40年ほど前の本であり、時代のニーズと合わなくなってきている面もある。 現代ではビジネスメール、ツイッター、ネット記事などで、短い文章で目を引くもの・レスポンスの速さが求められている。本書が想定しているような、新聞記事や一方的な長い文章へのニーズは減っているのでは。

・公文書の世界では、語順やコンマの打ち方が作法として決まっている。



・本書で良しとされている書き方とは大幅に異なるため文章の作法もTPOに応じて使い分ける必要があると思った。

・レポートで早速役に立った。

・仕事がら外国籍の方と接することが多いが、下手な日本人よりも文章が上手なことが多い。やはりしっかり学ぶことが大事。

・50年も前の作品ということもあり、作者の思想の偏りがはっきりとしているのが逆に新鮮だった。
ロングセラーなのにつまらなかったので読書会に出るのが心配だったが、みんなの評判が悪くて安心した笑。「理科系の作文技術」はオススメです!

・他人を説得するための文章を仕事で書くことが多いが、
その大前提となる“一読了解”な文を書くための重要なヒントを得られたように思う。

・読みやすい文章を書くという観点からは良いかも知れないが、
作者の言うとおりに実践すると、むしろ迫力や説得力が弱まってしまうように感じた。

・高校生くらいの子だと、主語が述語が合致してなくても気付かない等、
この本に書いてあること以前の最低限の作文技術もない子が多い。

・今まで何となく主語は文の先頭に持ってこなければならないと思っていたが、短い主語の場合はむしろ述語の直前に持ってきた方が読みやすくなるというのは目から鱗だった。

・長い文を先に書くということは役に立つ。

・書く文書の種類によると思う。思いを伝えるときに分かりやすさを求めると、熱意が伝わらないと思う。

 

実際に文書を書く人にとっては参考になる本だったようです。作者の思想について話が出たグループや、当日に配布されるプログラムの文書を皆で校正してみたグループがありました。

 

最後に集合写真を撮って終了です。



読書会終了後は近くの居酒屋へ移動し懇親会が行われました。参加者の8割ほどが参加します。



懇親会は読書会のグループごとではなくフリーで座りますので、読書会のグループとは違う参加者と話しができる場となります。



次回は11月29日(金)に開催されますので、参加をお待ちしております。

 

文;よしこ 写真:サポーター全員

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