扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2019年12月7日(土) 
  • 関西猫町倶楽部クリスマス読書会&パーティー2019

師走最初の週末となった、12月7日(土)。
大阪難波の#702 cafe&dinerで、関西猫町倶楽部クリスマス読書会&パーティー2019が開催されました!
アウトプット勉強会・文学サロン月曜会・シネマテーブル・藝術部の4分科会で合同開催です。当日は参加者104名(うち初参加は9名!)、名古屋・静岡・東京からの参加者もおり、大盛況でした。

今回の課題本・課題映画は、
アウトプット勉強会・・・片山杜秀/著『歴史という教養』
文学サロン月曜会・・・川端康成/著『雪国』
シネマテーブル・・・大島渚/監督『戦場のメリークリスマス』
藝術部・・・宮下規久朗/著『モチーフで読む美術史』
初心者推奨・・・山本多津也/著『読書会入門 人が本で交わる場所』
(猫町倶楽部に初参加、または過去参加回数が1回だけの方限定)
の5つ。この中から好きなものを1つ選び、読了・鑑賞して参加します。普段参加する分科会とは違う課題本・課題映画を選ぶ方も。

サポーターは一足早く会場に入り、参加者の皆様を迎える準備。
今回のお菓子は甘いものと辛いものをループしそうなセレクトと、サポーターが焼いてくださったシフォンケーキでした!
受付開始時間になると、参加者が次々と来場。受付後に持参したプレゼント本・DVDにメッセージを書き、引換券を受け取ります。
今回のプレゼント本・DVD交換の方法は例年とは違う様子。後ほどのお楽しみです。

定刻になり、主宰者のタツヤさんの挨拶と司会から本日のスケジュールの説明があり、読書会スタートです。
猫町倶楽部には、参加者が気持ちよく過ごすために大切なルールがあります。それは、他人の意見を否定しないこと。
本や映画の内容・著者について批判はOKですが、参加者の意見は尊重しながら各テーブルでファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に進めていきます。

今回の課題本・課題映画では、
アウトプット勉強会『歴史という教養』
・「徳川家康」が流行った背景と日本経済の繋がりには気づかなかった。
・カリスマが活躍できない時代という論調に、『ティール組織』に通じるものを感じた。
文学サロン月曜会『雪国』
・女性を四季の移ろいのように情景、風景、美術品として見ている。
・島村は現代的な価値観に照らし合わせれば身勝手なだけの男性だが、閉鎖的な田舎に住む女性の感覚からすれば、裕福で都会的な男性として魅力があったのではないか。
シネマテーブル『戦場のメリークリスマス』
・日本と西洋の考え方の違いが色濃く出ていた。そんな中でも生まれる友情を描いていたのではないか。
・ヨノイは秩序や正義の人、たけしは時代が作った戦争の人、セリアズは自分の信念のままに生きる人で、時に時代や秩序と衝突する。
唯一ローレンスが普通の人に見えるのは、物語が彼の実体験を元にした実話だからである。
藝術部『モチーフで読む美術史』
・これまでモチーフの持つ意味について考えた事はなかったので、これからの絵画鑑賞の幅が広がりそう。
・フランダースの犬のネロが最後に見る絵にもしっかりと意味があって、そこまで含めてのあの作品だということを初めて知った。
など、様々な話が出てきました。

話も尽きませんが、そろそろ時間。各テーブルで今日のドレスコード『ホワイトクリスマス』にふさわしいと思うベストドレッサーを選出。
選ばれたベストドレッサーはステージに登場。ポイントを一言ずつアピールします。
白い装いや、サンタクロース・クリスマスモチーフ柄の服や小物。赤や緑を取り入れた方もいらっしゃいました。
いったん読書会は終了。ここからは席替えとパーティーが始まります。

最初にプレゼント本・DVDにメッセージを書いたときにもらった引換券。席替えとプレゼント交換を兼ねていました!
今回は、この引換券を1曲流れている間に会場内の参加者と次々に交換していきます。
みんな笑顔でほかのテーブルだった参加者と積極的に交換していき、曲が終わったときに持っていた引換券に書いてあるアルファベットのテーブルへ。
そしてテーブルに準備されていた、引換券に書いてあるアルファベットのあとの数字のプレゼントを受け取ります。
プレゼントを開けた参加者が盛り上がり、ひとしきり歓談したあとは謎解きの問題が。
今年の関西猫町倶楽部の課題本にちなんだ問題などがあり、全問解いて各問題の文字を抜き出すと答えになります。
すぐに解答がわかったテーブルも、なかなか解けないテーブルもみんなでワイワイ協力しながら考えるのが楽しそうでした。
問題の解説を聞いて、納得する声や「わからなかった!」などいろいろな声が上がるのも、また楽しいひと時です。
参加者に書いてもらった、本や映画の名言たち。素敵な言葉が並んでいました!

名残惜しいですが、楽しい時間も終わりに近づき、各分科会の次回告知と猫町倶楽部をタツヤさんと共同で立ち上げた朴ちゃんの挨拶、最後に集合写真を撮って終了。
本当に楽しい時間はあっという間ですね。

次回の開催は、
・文学サロン月曜会 
【長編読書会】ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟1』『カラマーゾフの兄弟2』

・シネマテーブル 
【関西シネマテーブル】ベスト&ワースト映画 2019

・アウトプット勉強会 
宇田川 元一『他者と働く-「わかりあえなさ」から始める組織論』

・藝術部
ゲストイベント『カラヴァッジョの旅 天才画家の光と闇』or『闇の美術史-カラヴァッジョの水脈』
となります。

2020年も関西猫町倶楽部で会いましょう!

(文:未来 写真:そねっち、光流、あにき)

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