扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

  • HOME>
  • 開催結果レポート>
  • 【猫町オンライン】 藝術部 『バンクシー 壁に隠れた男の正体』『バンクシー アート・テロリスト』

特別イベント

  • 2020年8月7日(金) 受付開始20:00 読書会20:30〜22:00
  • 【猫町オンライン】 藝術部 『バンクシー 壁に隠れた男の正体』『バンクシー アート・テロリスト』

8月7日(金)藝術部の読書会は、シュレッダー事件で有名な『バンクシー』でした。設営は関西藝術部です。

(シュレッダー事件:2018年10月のオークションで一枚の作品が1億5千万円で落札された瞬間にシュレッダーされた。下の写真にある課題本の表紙になっています)


 

課題本は2冊あり、どちらか1冊を選んで参加します。

①『バンクシー 壁に隠れた男の正体』 ウィル・エルスワース=ジョーンズ(PARCO出版)

②『バンクシー アート・テロリスト』 毛利嘉孝(光文社新書)

 

①の課題本に11名、②の課題本に15名ご参加いただき、4つのテーブルに分かれて読書会を行いました。

また、今回ゲストとして、①の課題本の翻訳者の一人で、バンクシー本人に直接会ってインタビューされたことがある鈴木沓子さんにご参加いただきました。猫町倶楽部代表のタツヤさんと一緒に、各テーブルを回っていただきました。

 

各テーブルで課題本に関して感想など語り合い、鈴木沓子さんにいろいろ質問させていただきました。

【各テーブルの感想】

・グラフィティに対する認識が変わった。日本国内だとヤンキーの「夜露死苦」のようなつまらない物ばかりなのに。

・バンクシーは前提の知識がなくても楽しめるし、知識を得ても楽しめる、間口が広く奥行きが深いアーティスト。

・地元ブリストル美術館でのバンクシー展が物凄く楽しそうで、読んでるだけでワクワクした。

・やっていることはアートだと思うが、作品そのものはアートとは思えない。

・強いユーモアと風刺、今の世の閉塞感を破る突破口になり得ると思う。ある意味、平和の象徴に感じる。

・反体制というだけで過大に称賛されている面があるのでは。 など

 

【鈴木沓子さんへの質問】

・鈴木さんが今日着ているTシャツは? → ブリストルのカフェで購入されたもの。(可愛かった)

・バンクシーの肩書は? → インタビューされたとき、本人は何者でもないと言っていた。アーティストと言われても、言われなくても何でもいいらしい。

・既存のアートの世界に反発している感じがカッコ良かったのに、アート資本主義に取り込まれた感があり、ダサくなったのでは? → 今の世界で資本主義に取り込まれないのは不可能。作品の価格が高騰したとはいえ、そこまでずば抜けて高いわけでもない(且つ本人にそこまでお金はいっていない)。なぜバンクシーの作品価格が高騰するとすぐ「資本主義に取り込まれた」という評価になるのは疑問、そして興味深い問題でもある。

・バンクシー以外で注目されているアーティストは? → フランス出身のゼウスやJR。 など

 

正体不明なのに最も有名、害のない非合法、そんなバンクシーについて、鈴木沓子さんのお話も聞いて、地元のヒーローという印象など、参加された皆様それぞれに新たな発見があったと思います。

最後にみんなでオンライン読書会の記念撮影です。


 

参加者の皆様、鈴木沓子さん、楽しいオンライン読書会をありがとうございました!

まだ参加されたことがない方もぜひ一度ご参加いただきたいです。読書もアートもいろいろ参加して楽しみましょう!

(文・写真:いっとく)

開催結果レポート一覧に戻る

最新の開催結果
【猫町オンライン】シネマテーブル『ザ・ファイブ・ブラッズ』
【猫町オンライン】シネマテーブル『ザ・ファイブ・ブラッズ』
開催結果をすべて見る
  • 入会・参加方法
  • メディア掲載実績
  • 取材について
  • 特定商取引法に基づく表記
  • 名古屋シネマテーブル水曜会

このページのTOPに戻る